lanケーブル内部は単線または撚り線で構成される

lanケーブル内部は一般的に8本のケーブルで構成され、各ケーブルの芯線には単線と撚り線という種類があります。

単線は1本の銅線で構成されており、撚り線に比べるとノイズが少ないので、長くケーブルを引くときに最適です。それに対して撚り線は、細い数本の銅線を拠って芯線にしているので、長くなるほどノイズを受けやすくなります。ただし撚り線は単線よりも柔らかく融通がきく点で、ノイズの影響が少ない短距離での使用に適しています。撚り線のノイズの原因は芯が多いことによる表皮効果の発生によるもので、この効果により電気が通りにくくなります。

撚り方は緩いよりもしっかり撚られたものが相互データを阻害せず性能が高いとされます。またlanケーブルにはUTPとSTPと呼ばれる規格があり、UTPはケーブルにシールドがないタイプで内部を十字で仕切ったものなどがある一方で、STPはシールドが施されたタイプです。外部からのノイズ対策としてUTPは2本のケーブルをペアで捩ったり、磁性体などで覆うなどの方法をとり、STPはシールドによる方法を用います。

lanケーブル内部でペアになったケーブルはプラグ部分につなぐ際には撚りを戻す必要がありますが、ノイズ対策低減のためにペアにしたケーブルを戻すと当初の目的を達成できません。そのためプラグは接続部分が横一列になったものよりも交互に配置され、できるだけケーブルの状態を維持できるタイプのものが採用されています。lanケーブルは通信速度など使う人の目的によって選択する必要があります。

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