配線ダクトの用途と材質

商業ビル内には、設置された分電盤や制御盤を含めて多数のケーブルが使用されています。

これら多数のケーブルの保護・整理・収納のために用いられる合成樹脂で作られたダクト状の筒を配線ダクトといいます。配線ダクトの形状は、ダクト全体がコの字形でダクト両側面に等間隔で縦長の線を通す穴があり、上部に取り外し自由でスライド可能なふたをつけたものをイメージしてもらえれば良いと思います。使用方法は、配線ダクト本体を多数のケーブルが通る配線経路上にネジまたは接着剤等で固定し、ダクト内部にケーブルを収納してふたをします。またダクト内配線のケーブルを途中から出したい場合は、ダクト両側面の穴を使用して引き出せる構造になっています。

用途がケーブルの保護・整理という面では結束バンドに似ていますが、配線ダクトの場合ダクトの中にケーブルが収納されふたをしてしまうので、ケーブルがほとんど見えない状態になり外観がすっきり配線という印象になります。材質は硬質塩化ビニールを使用しているので、弾力性があり耐候性にも優れているので腐食の心配もありません。また原料の特殊配合により耐熱性を強化し熱軟化による変形等を防ぎ、絶縁性にも優れ自己消化性になっています。耐久性・耐候性・耐熱性・絶縁性等、使用される環境や要求される規格を考慮して作られているので安心して使用することができます。

取り付けが作業簡単で固定もしっかりできるので作業性がよく、配線ダクト自体全体的になめらかに仕上げられているので安全に使用できます。工事現場での様々な場面での作業性の向上で作業効率が高められ、コスト削減につなげられる優れた商品と言えるでしょう。

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