一般的な結束バンドはナイロン66製

一般的な用途によく使用されている結束バンドの多くが、ナイロン66製のものです。

ナイロン66は白色で、屋外で使用された場合に予測されている耐用年数は1~2年です。耐摩擦・摩耗性、耐アルカリ性、耐油性等に優れた素材ですが、乾燥するほど脆くなる性質があり、加えて高温や高湿度の環境下でも、ナイロンの加水分解が生じて脆くなります。耐候性には乏しい素材と言えるでしょう。アルコール以外の薬品に対しても脆く、化学薬品を扱う環境や、塩害が予想される場所での使用にも適していません。そこで、ナイロンに他の薬剤や鉱物を添加することにより、弱点を補った素材の結束バンドも多数登場しています。

耐候性ナイロン66は、カーボンブラックの安定剤を混合することにより、耐候性を強化させ、屋外での耐用年数も7~9年に伸びています。他にも、ガラス繊維を加えてより耐熱性・難燃性を強化したものや、フッ素樹脂やグラファイトを加えて潤滑性を上げたものなどもあります。

ナイロン66製の結束バンドは、なにより安価なのが最大のメリットです。屋内使用であれば、ワイヤーやケーブル、ホースの結束などの日常的に必要な場面で、幅広く使用できるでしょう。白色ナイロン製の結束バンドを長期間保存した際に、経年変化によって黄色く変色していて、戸惑ったことはないでしょうか?結束バンドの性能自体には影響はないので、信頼のおけるメーカーの製品であれば、問題なく使うことができます。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *